豊能障害者労働センター30周年記念「伊奈かっぺい&伊藤君子ライブ」

2012.06.24.sun/メイプルホール大ホール

豊能障害者労働センター30周年記念「伊奈かっぺい&伊藤君子ライブ」

1982年に設立された豊能障害者労働センターの30周年を記念して「津軽の詩、東北の風、魂の響き『伊奈かっぺい&伊藤君子ライブ』」が、6月24日(日曜日)メイプルホール大ホールで開催されました。
伊奈かっぺいさんは、津軽の方言による詩や歌、エッセイを数多く発表し、舞台での活動やラジオのパーソナリティーとしても活躍するマルチタレントです。ジャズシンガーの伊藤君子さんは、海外でも高い評価を受けている実力派のヴォーカリストで、2007年には伊奈かっぺいさんのリクエストにより、津軽弁ジャズのCDをリリースしています。
開演は午後1時30分。初めに豊能障害者労働センター代表の小泉祥一さんが車イスに乗って登場し、満席となった会場に向かっていっしょうけんめいに「本日はおこしいただきありがとうございました」とあいさつし、盛大な拍手を受けました。続いてNPO法人被災障害者支援「ゆめ風基金」代表の牧口一二さん、倉田哲郎箕面市長のあいさつを経て、いよいよ伊奈かっぺいさんが舞台に登場しました。その姿は、白髪交じりのグレーの髪にメガネ、白っぽいジャケットに黒のスラックス。マイクを持って、青森県の方言である津軽弁で繰り広げるトークショーに、会場からはひっきりなしに笑い声が上がっていました。
休憩を挟んで第二部では、伊藤君子さんが、白に近いグレーのロングドレスをまとい、ピアノとベースの伴奏に合わせて、まずは津軽弁のジャズ「フライミートゥーザムーン」「サマータイム」を披露しました。「ムーンリバー」や童謡の「赤とんぼ」では、歌詞カードを見ながら観客もいっしょに歌って、楽しい時間を共有しました。伊藤君子さんの歌うジャズはとても聴きやすく、歌声が素直に心に入ってくる、そんな印象を受けました。最後には伊奈かっぺいさんも再び登場して、津軽弁のオリジナル曲「別離(へばだば)」をデュエットでしっとりと歌い上げました。
終演後のロビーではサイン会が行われ、本やCDを購入したお客さんが列を作っていました。

味わい深い津軽弁の歌と笑いで、観客も出演者も思いっきり楽しんだ「伊奈かっぺい&伊藤君子ライブ」。豊能障害者労働センターの30周年を祝い、新しい未来へ向けての一歩を応援する、またとない舞台となっていました。

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