9月の月釜

2012.09.02.sun/箕楓軒(中央生涯学習センター)

9月の月釜

9月2日(日曜日)、中央生涯学習センターの茶室「箕楓軒」(きふうけん)では、箕面市茶華道文化連盟の月釜が開催されました。
月釜は1月と8月を除く、毎月第1日曜日に開催されていて(流派は表千家と裏千家が隔月に担当)、毎回100人以上の人がお茶を楽しみに参加しています。
今月は国文学者で表千家の生形貴重(うぶかた・たかしげ)さんが席主を勤められるということで、参加人数は予想を上回る180人と、大盛況でした。
生形さんは、海外旅行やエスニック雑貨店などで購入した日常の道具を茶道具としてしつらえていて、参加者からは「高価な茶道具を買いそろえなくても、このようなしつらえが出来るなんて目からウロコが落ちました」という声も。
また、通常の茶会では季節にちなんだお菓子を大皿に盛って回すものですが、生形さんは飛騨塗りの銘々皿にを使用。大宰府から取り寄せた清香殿と飛騨の味噌煎餅の取り合わせは秋を感じさせる色合いで、お皿にぴったりとマッチしていました。ちなみに清香殿はプリンに似た味なのだそうで、甘いお菓子と味噌味のお煎餅、絶妙な甘辛の組み合わせとなっていました。
生形さんは「お茶と言うものは『右だ左だ』というもの(順序や作法)に捉われるのではなく、さまざまな部分で楽しんでもらえれば良いのです」と話していました。

月釜は1年(10回)分4000円のチケットを買うことで参加できます。
忙しい毎日ですが、1カ月に一度、ゆったりとした気分で本格的なお茶の世界をお手頃な価格で楽しめるなんて素晴らしいことですね。
なお、前売りをお買い求めでないかたは1回1000円で参加できるそうです。

また、9月の月釜席主の生形貴重さんが講師を勤められる、千里金蘭大学連携講座「源氏物語」入門が10月26日、11月2日、23日(いずれも金曜日)に開催されます。詳しくは、もみじだより9月号P24 をご参照ください。

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