「箕面・世界子どもの本アカデミー賞」授賞式が行われました

2012.11.11.sun/メイプルホール

「箕面・世界子どもの本アカデミー賞」授賞式が行われました

11月11日(日曜日)午後2時から、メイプルホールの大ホールで「箕面・世界子どもの本アカデミー賞」授賞式が行われました。
 「子どもたち自身が選ぶ、子どもによる賞」という、全国的にも例がないユニークな取り組みとして注目されるこのアカデミー賞は2010年の「国民読書年」をきっかけに始まりました。
 授賞式に至る流れは、まず6月に学校図書館で人気の本を部門分けして子どもたちがノミネート作品を決定。夏休みを利用して読み、9月上旬に各学校で投票が行われました。(今年からは箕面市内の私立小・中学校も参加しました。)その集計の結果、受賞作品が決まり、11日の授賞式となりました。

今年の受賞作品は

◆絵本賞:『のっぺらぼう』杉山 亮/作・軽部 武宏/絵
◆作品賞:『れいぞうこのなつやすみ』村上しいこ/作・長谷川 義史/絵
◆主演男優賞:『名探偵ホームズ まだらのひも』 ホームズ
       コナン・ドイル/作・日暮 まさみち/訳・青山 浩行/絵
◆主演女優賞:『メリーさんの電話』 ナツカ
       斉藤 洋/作・かたおか まなみ/絵
◆ヤングアダルト賞:『流星の絆』東野 圭吾/作

 授賞式でも、小中学生が自ら司会、プレゼンターを務めます。これは毎年持ち回りで今年は西小学校と第四中学校の図書委員を中心としたメンバーが担当しました。
 受賞者に贈られるオスカーは第四中学校美術部が作成しました。ステンドグラスに直線を引くのが難しかったそうです。
 作品賞の村上しいこさんは、子供の頃ご自身が体験したいじめのこと、本の世界で喜びを感じて、作家になられたというお話をされました。
 主演男優賞を受賞したシャーロック・ホームズからはお手紙が届くというサプライズも。
 主演女優賞 ナツカの生みの親である斉藤洋さんの記念講演「ナツカが生まれるまで〜読書への入口」は、マイクなしで会場のすみずみまで聞こえる大迫力でした。講演後の質疑応答では
「お金も大事だけれど、できれば自分自身も楽しくて、しかも誰かがその仕事を待ってくれている、そんな仕事を見つけてください」
「僕が作家になったのは、通勤途中で読む本を忘れてしまって買った新聞に児童文学募集の記事を見たのがきっかけでした。偶然です。チャンスがやってきたら『どうせ無理だ』と思わずにチャレンジしてください。成功するとは限らないけれど、やってみないと始まらない」
「どんな仕事でもたまには嫌になったり飽きたりする。でもそこでやめてしまわないで。続けていたらまた楽しいこともあるから」
など、未来をになう子どもたちに素敵な言葉がたくさん贈られました。
 なお、今回ご欠席の絵本賞受賞の杉山亮さんからはビデオレターが、ヤングアダルト賞の東野圭吾さんからは手紙が届きました。
 
 式の終了後、ロビーで行われたサイン会は長蛇の列。憧れの作家と対面して、サインをもらった子どもたちの顔は輝いていました。
 来年早々には、ノミネート作品に選ばれた作家による各学校へのオーサービジット(作家の学校訪問)も予定されています。