作家・重松清さんの講演(みのお市民人権フォーラム28th)

2013.12.07.sat/グリーンホール

作家・重松清さんの講演(みのお市民人権フォーラム28th)

 「みのお市民人権フォーラム28th」の全体会が12月7日(土曜日)午後1時30分から、グリーンホールで行われました。講師として招かれた作家の重松清(しげまつ・きよし)さんは、直木賞を始め数々の文学賞を受賞し、小・中学校の教科書にも作品が採用されるなど、一線での活躍を続けています。その重松さんによる「ことばの力〜こどもたちに伝える希望のものがたり〜」と題した講演を聴きに、多くのかたが参加しました。
 日本の高度成長期に少年時代を過ごした重松さんは、その頃当たり前とされていた価値観が現在は多様化していると説き、「そもそも『当たり前』ってなんだろう?」と問いかけました。エアコンの買い替えを例に、「みなさんならどんな機種を選びますか?」と5つの選択肢を示し、会場に挙手を求める重松さん。その結果、どの選択肢にも手が上がり、絶対多数のものはないことがわかりました。「一つだけの『大きな正解』があるのではなく、『小さな正解』がいくつも存在する、今はそんな時代なんです」とした上で、いろいろな「正解」を大事にすることが求められると重松さんは語りました。
 自分なりの「正解」にたどりつくまでに、人は迷うものです。その「迷うこと」こそが大切なのだ、と重松さん。子どもの頃からしっかり迷うことで、いろいろな「正解」を認められるようになる。そうして、大切な自分の「正解」を見つけてほしい…。そんな重松さんの言葉に、会場の人たちはじっと聴き入っていました。
 現在は震災をテーマに、取材や作品づくりに取り組んでいるという重松さん。「今日も講演の後で現地に向かいます」と告げ、被災地への思いを語りながら、1時間半に及ぶ講演しめくくると、これに応えて会場からは大きな拍手が送られました。

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