谷間に輝く黄金の実…ゆず剪定・収穫サポーター、奮闘す

2014.12.05.fri/下止々呂美

谷間に輝く黄金の実…ゆず剪定・収穫サポーター、奮闘す

上質のゆずの生産地として知られる、箕面市の止々呂美(とどろみ)地区。
近年は「滝ノ道ゆずる」の活躍などもあり、箕面のゆずの知名度も上がっています。
そんなゆずの栽培の実際を知り、生産者を支援する制度が「ゆず剪定・収穫サポーター」です。

12月5日(金曜日)午後1時。
この日の作業場所は、下止々呂美の山あいにあるゆずの畑です。集まった「ゆず剪定・収穫サポーター」は、社会人や大学生など10名。分厚い皮手袋と剪定ばさみを手に、いよいよ作業開始です。
ゆずの木にはしごをかけて登るのは、ゆずの生産農家のかた。
のこぎりで大きな枝ごと切り落とし、ロープをかけて下ろします。
サポーターのみなさんは、枝からゆずの実を切り離し、かごに入れていきます。
ゆずの切り口からは、新鮮な香り。
「うーん、いいにおい!」
実を取り終わった枝は、一カ所に集めます。ゆずの枝には、太く長く鋭いトゲがたくさん生えており、うかつにつかむとケガをすることもあります。
慎重にトゲをよけながら作業するみなさんでした。
高枝切りばさみを使った収穫にも挑戦します。
慣れないうちは、切った実が落ちてしまったりしますが、すぐに上達して、一つ、また一つと収穫していきました。

ゆずは、収穫の多い年と少ない年が交互に繰り返す性質があります。
今年は「裏年」に当たり、去年よりも収穫は少なめとのことでした。

止々呂美のゆずは、種から育てた「実生ゆず」で、接ぎ木のものと比べて香りが良く、実が大きいのが特徴です。
そんな貴重なゆずですが、生産者の高齢化が進み、休耕地が増えつつあります。
今回の畑もそうしたものの一つで、「ゆず剪定・収穫サポーター」による支援は、止々呂美のゆずの存続に重要な役割を果たしています。

「さあ、一休みしましょう」
この日はよく晴れていましたが、吹き付ける風は冷たく、耳がかじかむほど。
参加者には、ゆずのしぼり汁の熱いドリンクが振る舞われました。
くぁーっ!
おいしい!
甘くて酸っぱい味と香りを楽しみながら、おなかの底から温まって、和やかなひとときとなりました。
そんなみなさんの傍らで、かごに盛られたゆずが、日の光を浴びて黄金色に輝いていました。

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