「主演男優賞」受賞作の作家・杉山亮さん、箕面の小学校を訪問

2010.12.03.fri/箕面市立萱野小学校

「主演男優賞」受賞作の作家・杉山亮さん、箕面の小学校を訪問

 今年行われた「箕面・世界子どもの本アカデミー賞」は、箕面の小中学生が好きな作品に投票して、子どもたち自身が賞を決めるという、全国的にもユニークな取り組みとして注目を集めました。このうち、主演男優賞を受賞したのは、杉山亮(すぎやま・あきら)さん作「もしかしたら名探偵」の主人公・ミルキー杉山です。中年で二人の子持ち、奥さんとは訳あって別居中…そんな、ちょっとさえない探偵のミルキー杉山が、まわりの助けを借りながら、次々に難事件を解決していくという物語で、読者もいっしょに犯人探しや謎解きに挑戦できるようになっています。
 箕面市内の小中学校では、「箕面・世界子どもの本アカデミー賞」の一環として、作家が学校を訪問する「オーサー・ビジット」が各校で行われています。
 12月3日、金曜日。午前11時、萱野小学校の体育館に集まった全校児童の前に、作家の杉山亮さんが登場し、大きな拍手が起こりました。メガネに短髪、ジャケット姿の杉山さんは、さっそく子どもたちとのかけ合いで、場の雰囲気をつかみます。「すべって転んで?」「大分県!」「勉強はもう?」「秋田県!」などと、杉山さんの問いに大きな声で答える子どもたちでした。
 山梨県在住の杉山さんは、とある神社の氏子になりますが、そこはなんと貧乏神を祭った神社で、年に一度「びんぼうくじ」の風習があるのだそうです。「百人でくじを引いていって、外れたら1万円もらえる」という、普通とは逆のくじで、たった一つの当たりを引いた人が百万円払わなければならない、そんな「びんぼうくじ」に参加することになった杉山さんが、おそるおそるくじを引いてみると・・・・
…その語り口に、子どもたちはすっかり引き込まれて、お話に聞き入っていました。
 質問コーナーでは、主人公ミルキー杉山が生まれたいきさつや、作品のアイデアをどうやって思いつくかといった、作家ならではのお話を紹介していました。
 最後に、児童の代表から感想のことばと記念品が杉山さんに贈られました。子どもたちは、退場する杉山さんに次々と手を差しのべて握手責めにし、名残りを惜しんでいました。
 杉山亮さんは、この他萱野北小学校、とどろみの森学園、南小学校で講演を行いました。

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