2013.01.18.fri/桜1丁目
朝。電線にずらり並んだ、鳥。
何の鳥でしょう…ヒヨドリよりは小柄で、ムクドリにしては冠羽が立っているし。
日が射すにつれ、あざやかな体の色が浮かび上がってきました。頭部は紅に染まり、くっきり黒いアイライン。特徴的な、尾の先の赤が鮮やかです。
「ヒレンジャク」という鳥でした!
シベリアから越冬のために日本に渡ってくる鳥で、「緋連雀」と書きます。連雀というだけあって、電線に等間隔でずらっと並んだ姿は、まさしく壮観でした。
時おり一斉に飛び立っては、道ばたのトウネズミモチの木に群がって、羽ばたきながら黒い実を集団でついばみます。そしてまた電線に舞い戻る…写真を撮っていると、「パラパラ」と雨のような音。なんと、しきりにフンをしている音でした。下の道路には、ヒレンジャクが止まっていた列の形通りに、路面に大量のフンが染み付いていました。
桜1丁目のあたりでは、二日間ほど見られましたが、そのあとは桜ヶ丘の方へ移動して、庭木の実を集団でついばんでいたそうで、住民の中には、フンに悩まされたかたもあったようです。
写真に写った数を数えてみたら、ちょうど300羽でした。美しい羽を持つ、大陸からの冬の使者は、つかの間、目を楽しませてくれました。