2013.01.27.sun/みのお市民活動センター
東日本大震災の被災地である宮城県石巻市のコミュニティラジオ局「ラジオ石巻」の鈴木孝也さんを箕面にお迎えし、災害時のコミュニティ放送局の役割についての講演会と、箕面市長を交えたパネルディスカッションが行われました。
主催は、タッキー816応援団。東日本大震災の際、情報伝達手段として電池で聴くことができるラジオの必要性が再認識されました。地元のFM局が果たした役割は大きく、現在も、多くの臨時災害FM局が、地域に必要な情報を発信し続けています。そこで、箕面市にあるタッキー816みのおエフエムを応援しようという市民が集まり、一昨年の7月に結成されました。
タッキー816の番組を、ネットワーク力を生かして積極的にPRしたり、番組内容を提案したり、場合によっては自主制作したり、自分たちも楽しみながらタッキー816を応援する市民グループです。
第1部では「災害とコミュニティ放送の役割」と題して、ラジオ石巻相談役の鈴木孝也さんが講演しました。地震発生時のラジオでの第一声のアナウンスが流れると、その尋常でない地震の大きさが感じられました。そして、鈴木さんは、コミュニティ放送局として地域情報の収集と日頃からの備えの大切さを訴えました。特に『備え』は、設備面ももちろんのこと、放送の訓練だと話しました。
また、第2部のパネルディスカッションは「箕面市におけるコミュニティ放送の役割と課題」と題して、箕面市在住で京都嵯峨芸術大学学芸部教授の桑田政美さんをコーディネイターに、ラジオ石巻の鈴木孝也さん、箕面市長 倉田哲郎さん、タッキー816応援団からは代表の牧野直子さん、タッキー816のディレクター野間耕平が、それぞれの立場から話しました。会場には、定員を超える約70人が集まり、地域のラジオ局の課題をともに考えました。
災害時、タッキー816は、箕面市の災害対策本部に張り付いて、市民のみなさんに必要な情報を放送します。