2013.06.01.sat/箕面大滝前
6月1日(土曜日)。箕面大滝の前で、史上初となる「滝前結婚式」が行われました。
新郎・村上竜太さん、新婦・田子なおみさんは、「箕面の山パトロール隊」の活動を通して知り合い、互いの人柄に惹かれ合って、このたびの結婚となったものです。
滝前での挙式は、「二人が出会った箕面の山、そのシンボルの大滝の前で、門出を祝ってあげたい」という思いから、仲間たちによって企画されました。
午前11時。約100人が集まった大滝前の広場には、赤いカーペットが敷かれ、式の準備が整いました。
最初に登場したのは、新郎の竜太さんです。参列者は、用意した一輪の花を、竜太さんに手渡していきます。色とりどり、さまざまな種類の花が集まって、花屋さんを開業できそうなくらいの大きな花束になりました。
続いて、新婦が入場します。滝ノ道ゆずるのエスコートで現れたなおみさんは、純白のベールにウェディングドレス姿。カーペットを歩む花嫁に、両側から拍手が降り注ぎました。
滝の前で、見つめ合う二人。竜太さん、花束を渡して、一世一代のプロポーズです。
「なおみ!きみはぼくの、太陽だ!ぼくはきみを一生、世界一、宇宙一、愛し続けます!
だから一生、俺に付いてこい!…いや、一生付いて行かせてください!」
「はい、喜んで…!」
集まった人たちからは、結婚を承認する大きな拍手が送られました。
そして交わされた、熱烈な誓いの口づけにより、いやが上にも盛り上がった雰囲気の中、朗々たる歌声が湧き起こりました。「オーソレ、オーソレミオ!」お祝いの歌は、オペラ歌手で、二人の友人でもある江口輝博さん。伴奏は、かんのとしこさんのアコーディオンと、滝の音でした。
指輪交換のあと、ブーケトスでは、なおみさんが後ろ向きに投げた花束を、友人の女性がガッチリとキャッチ!笑顔が弾けました。
最後に竜太さんから、集まった人たちへお礼の言葉が述べられました。
「大好きな大滝の前で、みなさんに見守られながら結婚式ができたことは、一生の思い出になります。こんなにたくさんのかたに祝っていただいて、もう僕は悪いことはできません(笑)。まだまだ未熟ですが、これから二人でがんばっていきます」
たくさんの笑顔に囲まれて、「滝前結婚式」は無事にお開きとなりました。
滝道を、並んで下って行く新郎新婦。アコーディオンの伴奏、参列者が後に続き、それは自然にパレードの行列となりました。通りかかった観光客の中には「ああ、結婚式なんだ。いいね!」とつぶやく人もいました。