Tsunamiヴァイオリンで演奏。箕面チャリティーコンサート

2014.12.20.sat/箕面市立メイプルホール大ホール

Tsunamiヴァイオリンで演奏。箕面チャリティーコンサート

 東日本大震災で発生した津波の流木からつくられたヴァイオリンの演奏を聞き、東日本大震災の被災地支援を考える「箕面チャリティーコンサート」(箕面FMまちそだて株式会社主催)が、12月20日(土)、箕面市立メイプルホールで行われました。
 コンサートは、ヴァイオリンドクター中澤宗幸さんによって製作された「Tunamiヴァイオリン」を、世界中の千人の演奏家が千の音色を奏で、思いをつなぐプロジェクトの一環。震災発生の翌年2012年3月11日からリレーがスタートし、今回の箕面のコンサートで352番目のリレーです。ヴァイオリンの中心となる『魂柱』には、陸前高田の「奇跡の一本松」の木片が用いられ、裏面には一本松の姿が描かれています。
 第1部では、被災地へ支援職員として派遣された箕面市の職員のかたの中から、保健師の中島佐和子さん、みどりまちづくり部の西田昭浩さん、地域創造部の西山央さんが、現地での体験をスライドを交えて報告しました。西山さんは、最後に、「現地へ足を運び、実際に現地を見てください。観光でも、ボランティアでも、何でもいい。実際に行ってみてください」と呼びかけ、その気迫に、会場は真剣に耳を傾けていました。
 そして、第2部は、津波ヴァイオリンによる演奏。エルガーの「愛の挨拶」、武満徹「悲歌」のほか、「雪の降る街を」、「荒城の月」など、東北の日本の歌メドレーが奏でられると、会場からは一緒に口ずさむ歌声が聞こえてきました。
 第3部では、クラリネットも加わり、耳馴染みのクラシックの名曲や映画の主題歌などが演奏され、アンコール曲では、クリスマスにちなみ「きよしこの夜」で会場と一緒に歌いました。
 終演後、ヴァイオリニストの尾池亜美さんが津波ヴァイオリンとともにロビーに現れると、来場者のみなさんは津波ヴァイオリンを撮影したり、尾池さんに弾いた感想を質問したり、熱心に見入っていました。
 コンサートの収益は、東北の子どもたちに音楽活動を届けるTSUNAMI VIOLIN基金と岩手県大槌町へ全額寄付します。

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