2016.03.29.tue/萱野三平記念館
箕面市内には、桜の名所が各地にあります。
萱野3丁目の萱野三平記念館「涓泉亭(けんせんてい)」でも、庭の桜が咲き始めています。
萱野三平は「もう一人の赤穂浪士」として知られる人物です。主君の浅野内匠頭が殿中で刃傷事件を起こした際、赤穂への急使を務め、藩が取り潰されて後は赤穂浪士への参加を希望します。しかし、三平の父は吉良と関係のある大島家に仕えていたため、忠と孝の板ばさみに遭った三平は、ある冬の日の朝、切腹で若いその命を終えました。
俳人としては「涓泉(けんせん)」の号で知られ、大高源吾や神崎与五郎と並んで「浅野家三羽烏」と称されました。また、「お軽・勘平」で有名な仮名手本忠臣蔵の登場人物・早野勘平は、萱野三平がモデルになっています。
萱野三平記念館には、赤穂事件の年表や萱野三平作の俳句などが展示されており、三平の自室のあった長屋門は当時そのままの姿で保存されています。
■萱野三平記念館「涓泉亭」
場所:箕面市萱野3-10-4
開館:午前10時〜午後5時(月曜休館。ただし月曜が休日の場合は翌火曜休館)
料金:無料