子どもたちが受け継ぐ、平和への思い…萱野小学校の学習発表会

2016.06.04.sat/萱野小学校

子どもたちが受け継ぐ、平和への思い…萱野小学校の学習発表会

 6月3日(金曜日)・4日(土曜日)の二日間、萱野小学校で児童による「学習発表会」が行われました。金曜日は校内向け、土曜日は保護者向けの発表で、子どもたちは練習を重ねてきた歌や演奏、劇などをはつらつと披露しました。
 最初に登場した4年生は、音楽劇「こわれた千の楽器」を上演。いろいろな楽器に扮し、軽快なダンスも披露されました。
 2年生の劇「ねこにすずをつけちゃった」は、あの手この手で猫に鈴を付けようとするねずみたちの演技がユーモラスで、大きな猫も迫力がありました。
 1年生は、手振りも交えた元気いっぱいの歌を披露しました。入学してまだ2カ月ながら、息の合った大きな歌声に、惜しみない拍手が送られました。
 ゲスト出演のママさん吹奏楽グループ「mamanon」のみなさんは、楽しい演奏で会場を盛り上げました。
 3年生の劇「ひみつの箱」は、白と赤の二つの国の争いを、知恵で収めた旅人の物語。子どもたちはセリフをしっかりとしゃべり、衣装も見ごたえがありました。
 5年生は合唱・合奏「響きあい」。心のこもった合唱、そして聴きごたえのある合奏に、会場からも手拍子が起こりました。

 そして、6年生。
朗読劇「人の思い 願いをつなぐ〜私たちが伝えなければいけないこと」。
全員がグレーのTシャツ姿で、舞台に並びます。
6年生は修学旅行で広島を訪れ、被爆者から話を聞くなど、原爆の悲惨さ、戦争の悲惨さを学んできました。
 そこで感じたことを大切にしながら、「おりづるの旅」「おきなわ 島のこえ」「かわいそうなぞう」の三つの作品を、子どもたちは一人ずつ、大きな声で朗読していきました。
 自分たちと同じ年頃の子どもたちも、否応なく巻き込まれ、命を落としていった戦争。もう二度と繰り返してはならない…朗読のあと、平和への誓いを述べた6年生たちは、最後に声を合わせて歌いました。一人一人が本気で声を出し、その歌声は体育館いっぱいに響き渡り、客席のあちこちで保護者のみなさんが涙をぬぐう姿が見られました。

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