2016.10.07.tue/郷土資料館

箕面にある、国宝級の遺物…。
瀧安寺が所蔵する「中尊寺経」は、平成15年に京都国立博物館が行った調査で、1126年に奥州の豪族・藤原清衡が奉納した「紺紙金銀字交書一切経」であることが判明しました。
その後、修復作業が続けられており、このたび修復が完了した2巻が特別公開されることになりました。
日程:10月7日(金曜日)〜12月11日(日曜日)※木曜休館
時間:午前10時〜午後5時
場所:箕面市立郷土資料館
料金:無料
現在展示されているのは、修復されたうちの一つ「界身足論(かいしんそくろん)」。経典の長さは6メートルあり、紺色の地に金色と銀色の文字が、一行ずつ交互に描かれています。巻頭には教えを説く釈迦の姿が金色の線で描かれ、目が覚めるような鮮やかさ。約900年前の、奉納された当時の輝きを取り戻した美しい経典に、一目見ようと訪れたかたたちは、感嘆の声を上げながら見入っていました。
他には、修復作業の流れを説明したパネルや、実際に使われた道具や材料なども展示され、注意深く丹念に行われた修復のようすがわかるようになっていました。
会期の後半では、修復されたもう一つの「大孔雀咒王経(だいくじゃくじゅおうきょう)」が展示される予定です。