2020.06.20.sat/クーネロコ(箕面3丁目)

箕面市在住のバイオリニスト横山亜美さんが、箕面3丁目のカフェでバルコニーコンサートを行いました。横山さんは、イタリアのクレモナ国立クラウディオ・モンテヴェルディ音楽院を満点で卒業。現在はソロの演奏活動のかたわら、セレーノ・チェンバーオーケストラ常任コンサートマスターも務める実力派です。
姉の横山令奈さんもバイオリニストで、新型コロナウイルスでロックダウンした街の鐘楼の上や病院の屋上から演奏し、そのようすがYouTubeなどで拡散され、世界中の人々の感動をよびました。亜美さんの今回のコンサートも3密を避けた屋外での開催となり、客席はカフェの横の畑。演奏は、畑から見える建物のバルコニーで行われました。
姉の令奈さんが病院の屋上での演奏で着ていたドレスと色違いの、ブルーグリーンのドレスに身をつつみ、ビバルディの「四季」から「夏の第三楽章」や、エンニオ・モリコーネの「ガブリエルのオーボエ」など、全部で7曲を演奏しました。
クラシックから映画音楽、「カエルのうた」も飛び出し、大胆かつ繊細なバイオリンの音色で来場者を魅了させました。亜美さんは「コロナの影響で久しぶりの生演奏になったが聞いていただけてうれしかった」と話し、亜美さんのファンだという女性は「小鳥のさえずりが聞こえてきたり、流れる雲を見ながらのバイオリンの音色に酔いしれました。やっぱり生演奏はいいですね」と話していました。
会場となったカフェは、地域に根付いたカフェとして、気軽に参加できるイベントも開催しており、店名の「クーネロコ」はエスペラント語でクーネが「共に」、ロコが「場所」。気軽に集まれる場所という思いがこめられています。