2021.03.20.sat/コムカフェ
箕面市小野原西5丁目にある箕面市立多文化交流センターには、箕面に住む外国人市民のかたが日替わりシェフとなって、母国の手作り料理をふるまう多国籍カフェ「コムカフェ」があります。2013年5月のオープンから、まもなく8年目となる新たなステージに向けて、カフェのこれまでを振り返る催しが、3月20日(土曜日)に行われました。
「コムカフェ」の始まりは、日本語教室に通う外国人市民の、こんなつぶやきからでした。「留学や結婚など、さまざまな理由で箕面へ来たけれど、住み慣れたふるさとにいた友達は、箕面にはいない。思いを伝える言葉もない」。ふと漏らした思いがきっかけとなり、ワンデイカフェなどの取り組みを経て、2013年に開館した多文化交流センターの1階に併設されることになりました。
コムカフェを振り返る催しの当日、カフェに集まったのは、オンラインでの参加も含め、常連客やボランティアスタッフ、外国人シェフ、箕面市国際交流協会の元職員など、カフェにゆかりのある顔ぶれです。これまでの取り組みを振り返ったあと、集まったみなさんからの質問に答えたり、ディスカッションなどが行われ、思い出話やこれからの展望を語り合う、終始にぎやかでアットホームな時間になりました。
多文化交流センターの岩城あすか館長は、「多文化・多国籍をもつ人間同士の関わりは、言語で表現できないような感情がたくさん出てきます。メディアでカフェの取り組みを取材していただくことはありますが、ここがなかなか伝わりにくく感じています。でも、民族や国籍、慣習の違いから出てくるジレンマを抱えながらも、希望をもって絶対あきらめない、そんな前向きなもやもやこそが、コムカフェの魅力です」と話していました。常連客からは、「コムカフェは、アットホームで、自分が自分でいられる大切な場所」という声もあがっていました。コムカフェは、世界の家庭料理が楽しめる日替わりランチが人気です。ランチメニューはフェイスブックページに掲載されています。開館は、朝9時30分から夕方5時まで。月曜日が休館日です。