「戦時生活資料展」今年は、絵本画家・いわさきちひろさんの平和パネルも展示

2021.08.04.wed/箕面市立郷土資料館

「戦時生活資料展」今年は、絵本画家・いわさきちひろさんの平和パネルも展示

 箕面市立郷土資料館では毎年、終戦記念日を迎えるこの時期に、企画展「戦時生活資料展」を、9月15日(水曜日)まで開催しています。
 企画展では、市民から寄せられた戦時中に使われていた道具や、当時のようすが分かる写真のほか、今年は、絵本画家「いわさきちひろ」さんの平和パネルなど、およそ50点が展示されています。
 いわさきさんの平和パネルは、絵本「戦火のなかの子どもたち」と「わたしがちいさかったときに」の2冊から抜粋されたもので、「わたしがちいさかったときに」は、広島で被爆した子どもたちの体験をつづった詩や作文に、いわさきさんが絵をつけたものです。
 子どもを題材にして、「かわいい」「やわらかい」という印象で語られることが多い、普段の作品とは一線を画していて、モノクロで描かれた堅い表情の子どもの絵から、戦争の恐ろしさや苦しみが伝わってきます。
 市民から寄せられた展示物にも、子どもたちが戦争の影響を強く受けていたことが分かるものがあります。戦闘機や兵士の絵が描かれている子ども向けの雑誌や、学校の軍事訓練で使われていた木製の模擬銃である木銃(もくじゅう)など、今からは考えられないようなものばかりです。
 学芸員の林和枝さんは、「今も戦争や紛争が起きているところでは、たくさんの人が亡くなり、辛く苦しい思いをしている人がいます。展示を見て平和について考えるきっかけにしてもらえれば」と来場を呼びかけました。

■企画展「戦時生活資料展」
期間:7月30日(金曜日)〜9月15日(水曜日)午前10時〜午後5時 ※木曜日休館
場所:箕面市立郷土資料館(箕面6-3-1、みのおサンプラザ1号館地下1階)
料金:無料

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