2021.08.09.mon/コムカフェ(箕面市立多文化交流センター)
「ザンビア共和国」という国は、今どのような情勢かご存知でしょうか。
アフリカ南部に位置し、銅などの鉱物資源が豊富。そして、争いを好まないフレンドリーな国民性が特徴な一方、教育や医療などインフラが脆弱な環境です。その中には、帰る家が無く家族と離れて暮らしている「ストリートチルドレン」が、数多くいます。
NPO法人礎の石孤児院がザンビアで運営する「ザンビア孤児院」では、およそ40人の子どもたちを保護し生活しています。現地で孤児院の運営に携わるスタッフの中で、たったひとりの日本人が、ムタレ桜子さん。8月9日(月曜日)に、箕面市立多文化交流センターにあるcomm cafe(コムカフェ)でオンラインでの活動報告会を行いました。
ザンビアへ渡航した当初は、電気も水道もなく、家を建てるところからスタートしたという桜子さん。街で多くのストリートチルドレンを見かけ、まずは食事と衣服の提供から始め、徐々に信頼関係を築いていきました。
しかし、孤児院で保護をしても、また路上での生活に戻ってしまう子も多くいました。「子どもたちが路上生活になってしまう前の段階で、支援することが大切ではないか」と気づいた桜子さんは、「予防」することにも力を入れて活動をしています。
報告会の最後に設けられた質疑応答の時間では、「宗教や文化的な部分で活動に影響がありますか」とオンラインで参加した女性から質問があり、桜子さんは「特に影響は感じていないです」と答えるなど、予定時間を超過しても多くの参加者が積極的に質問や感想を語っていました。
【写真】
トップ…そろばんを使った孤児院での授業風景
1段目…ムタレ桜子さん(左)、オンライン報告会のようす(右)
2段目…路上での子どもたち(左)、孤児院での食事のようす(右)
3段目…活動のようすが撮影された写真展