「語り継ぐ戦争の記憶」神崎房子さんが語る集団疎開と戦争の苦しさ

2021.08.12.thu/箕面文化・交流センター

「語り継ぐ戦争の記憶」神崎房子さんが語る集団疎開と戦争の苦しさ

 みのおエフエムでは、毎年8月、「語り継ぐ戦争の記憶」と題して、地域のかたに戦争体験を教えていただき、ラジオで放送しています。
 1945年の終戦から、今年で76年が経ちました。戦争を知る人は、年々少なくなります。戦争では出兵する兵士だけでなく、子どもたちも今からは想像できないくらいの過酷な生活を強いられていました。
 今、わたしたちの日常は当たり前の生活ではないことに気づいてもらい、平和について改めて考えるきっかけになればと、箕面市西小路にお住まいの神崎房子さん(87歳)がお話されました。
 神崎さんが9歳の1943年、1歳違いの妹とともに、豊中へ縁故疎開をし、翌年から集団疎開をしました。疎開に参加するには子ども1人につき月に10円かかったといい、金銭的な負担のほか、親元から離れる不安や寂しさ、食糧難や衛生面でも、厳しい生活でした。
 終戦を迎えたのは、小学5年生でした。「戦争に負けた」ことの意味が分からず、とにかく「家に帰れる」ということが、うれしかったと言います。
 「戦争の怖さやつらさは、いくら言葉を並べても分からないだろうけど、戦争を経験した者として、記憶を伝えていくことが私の義務です。」と神崎さんは強調しました。
 神崎さんの経験のほか、多くの戦時中の記憶と記録が掲載されている本が出版されています。この機会に手に取って、当時のようすを知ることも大切かもしれません。
 神崎さんのお話は、みのおエフエムで、8月13日(金曜日)10:45、16:10、19:25頃、16日(月曜日)7:05に放送します。
インターネットラジオへのリンク

写真:「学童疎開を語り継ぐ」(新風書房)
電話:06-6768-4600

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