被爆の経験を後世に。第二中学校の3年生が平和への思いを学びました

2021.09.10.fri/箕面市立第二中学校

被爆の経験を後世に。第二中学校の3年生が平和への思いを学びました

 コロナ禍でさまざまな学校行事が中止、延期となる中、箕面市立第二中学校では、9月に予定されていた修学旅行が中止になり、本来であれば長崎で実際にお話をうかがう予定だった平和学習を、9月10日(金曜日)に、リモートで開催しました。
 語り部は、森内實さん。8歳のときに、長崎県西彼杵郡長与町で被爆しました。太陽が爆発したのではないかと感じるほど、強い光だったそうです。真っ黒な雲が出現し、街の雰囲気は「異様」としか言い表せないほど衝撃的だったと語ります。近くの川に数多くの遺体が浮かぶ中、怖い、可哀そうといった気持ちは浮かばず、極限に追い込まれた状態で日々を過ごされました。
 日を追うごとに亡くなっていく親族、当時の街のようす、その中を必死に生き抜くために過ごしたことなど、森内さんのお話は壮絶なものでした。
 講和の最後に森内さんは生徒たちに対して、「核兵器だけは絶対にだめだ、ということを世界に訴えてほしい」と熱く訴えかけました。
 参加した生徒たちは、「生まれてからずっと平和な世界で生活してきましたが、この平和が普通ではないことを、今日の話で知りました」「けんかなど、身の回りの争いを減らしていきたい」と感想を話しました。
 取材をしたやぶたあきこは、「平和な時代にしか生きていない私たちには、想像できない内容と描写でした。だからこそ、今の私たちにできる平和への行動や考えをしっかり持たなければ、と思った時間でした」と話していました。

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