郷土資料館の企画展「カフェーパウリスタと箕面」

2022.11.16.wed/箕面市立郷土資料館

郷土資料館の企画展「カフェーパウリスタと箕面」

 明治末期に日本にコーヒー文化を広めた喫茶店「カフェーパウリスタ」の1号店が、かつて箕面にありました。
 カフェーパウリスタの創業者 水野龍氏が1905年、ブラジルに渡り、サンパウロ州政府と日本人移民に関する契約をまとめました。その4年後の1909年、水野氏の移民事業の苦労に応えるため、5年間のコーヒー豆の無償提供を受けました。翌年には「カフエーパウリスタ合資会社」を設立し、日本各地に「喫店」を開業。1911年6月25日に第1号点となる「箕面喫店」が開店しました。
 コーヒー豆の無償提供の効果は大きく、当時の他の店よりも半額程度で、おいしいコーヒーを味わうことができたそうです。
 企画展での展示品には、当時の箕面の時代背景が分かる資料のほか、実際に「箕面喫店」で使われていた手すりや窓枠などの建築部材が並びます。また、東京の銀座店には、ジョン・レノンとオノ・ヨーコ夫妻がたびたび訪れていたことから、サイン入りカップ&ソーサーの写真も展示されています。
 池田市から来館したかたは「隣の街なのに、当時動物園があったことや、阪急電鉄の線路が今と違っていたことなども含めて、初めて知ったことが多かったです」と話していました。

企画展関連講座が行われます。
日程…11月23日(祝日)午後2時〜3時30分
場所…箕面文化・交流センター
内容…同館で開催中の企画展「カフェーパウリスタと箕面」にちなみ、「珈琲とブラジル移民〜カフェーパウリスタ箕面喫店」をテーマに、開業の背景にブラジル移民の姿があったことなどについて解説
講師…中牧弘允さん(吹田市立博物館特別館長)
定員…30人(申込順)
費用…無料
申し込み・問い合わせ…箕面市立郷土資料館 072-723-2235

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